『今年の6月末の段階で、すでに昨年行われた回数を上回る同窓会が開催されております。世代としては、50代後半の方が多いようです』(ホテルニューオータニ広報担当)
また、同窓会の進め方やマナーを説く「ハウツー本」も登場した。今年5月に発行された『同窓会へ行こう!』(第三文明社)は、音さたのない同級生とどのように連絡をとるかといった事務的なことから、老けていない様に見せるテクニックまで、事細かに解説している。
「3万部を印刷し、売り上げも順調です。当初、購買層の中心は40代と予想していましたが、50代後半から60代の方の問い合わせが多く寄せられ、驚いています」(第三文明社編集部)
しかし、同窓会を開くにあたって最大の障壁となるのが、煩雑な幹事の仕事を誰がやるのかという問題だ。同級生が皆、「自分は忙しい」と幹事を断った結果、いつまでたっても同窓会が開かれないというケースもあ多々あるようだ。
団塊世代に同窓会がブーム
そんな幹事の仕事を、代理して引き受ける「同窓会幹事代行サービス」がいま注目を集めている。大阪に本社のある株式会社「同窓会ネット」では、ネットを介して全国から代行依頼を受け、紹介状の配布から会場での司会進行まで、一元的に請け負っているとのことだ。
幹事代行サービスはどんな人に利用されているのだろうか
「幅広い年代の方にご利用いただいていますが、やはりサービスメリットの大きい30〜50代の方のご利用が中心ですね。内容としては、中学・高校という楽しく思いで深い青春時代の集まりが多いです」(同窓会ネット代表取締役・伊丹正人さん)
開始からまだ3年という新しいビジネスだが、利用客の反応はどうなのだろうか。
「同窓会の幹事さんは心配事が多く、自ら同窓会を楽しむ事がなかなかできません。そこでわれわれが縁の下の力持ちになることで、幹事さん自身が同窓会を楽しみ、かつ、参加者の皆さんに祝福されることになります。ですから、幹事さんには特に感謝していただいております。私自身が幹事をやっているとき『こんなサービスがあったらいいな』と思ったのが事業のはじまりでしたので」(伊丹さん)
団塊の世代が引退し余韻ができると、同窓会に対する注目はますます強くなりそうだ。