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2005/11/26 |
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朝日新聞 be on Saturday に掲載されました |


朝日新聞 be on Saturday に掲載されました
掲載記事
名簿作りから会場手配まで幹事を代行
団塊の同窓会をねらえ
懐かしい友人や初恋の人と再会できる同窓会は、開催前からどきどきする。それに利害がからまない人間関係は得難いもの。でも、幹事は大仕事。そこで名簿作りから会場手配まで一斉を請け負う会社が登場し、旅行会社も参入してきた。ねらいは、お金も時間も比較的余裕ができる団塊の世代だ。
同窓会へ行こう
白い壁一面にジョン・レノンの写真が飾られ、ビートルズの曲が流れる。さいたま市のジョン・レノン・ミュージアムのカフェは、ビートルズ世代と重なる団塊の世代をメーンターゲットに、同窓会プランを03年秋から始め、これまで11組約630人が利用した。1人5千円と7千円の2コースがあり、貸切で80人まで。ジョンの遺品などを展示するミュージアムで思い出に浸り、ジョンが滞在した軽井沢の万平ホテルから通う料理人の味を楽しむ。
昨年に続き今年も高校や大学時代、学習院に学んだ埼玉県在住在勤者の同窓会を開いた、さいたま市の料理店専務金子剛さん(54)は「ビートルズは、日本が成長期だったよき時代の象徴。70代の人も出席しましたが、世代を超えて郷愁を感じられた。」と話す。
大阪市の不動産業、伊丹正人さん(43)は02年、卒業以来の高校の同窓会幹事になった。一番の問題は卒業生の連絡先をつかむ事だったが、520人中150人の参加者を集める事ができ、出席者から感謝された。「商売になるんやないか」と思い、同期会の3ヵ月後に幹事代行会社「同窓会ネット」をおこした。
名簿作りからホームページ(HP)作成、会場手配、当日の司会進行など一切を請け負う。参加者の負担は会場日や食費も含めて一人8千円から。会社の収入はHPに載せる広告料会場から払われる動員報酬で賄う。03年に22件だったが、今年は210件を受注した。
団塊の世代に向け、4月から還暦同窓会代行も初め、全員に赤いちゃんちゃんこと帽子を貸し出す。伊丹社長は、「ええ大人が子供に戻って、あほなこと言うて。同窓会は社会の人間関係に疲れた人にも心地よい場なんです」と話す。
東京都小平市の会社員吉野伸子さん(48)は、高校の同期会を今年の年頭におもいつき、3月に「同窓会ネット」に幹事業務を依頼した。8月、6クラス240人中97人を集めた。「内金もなく、ドタキャンがあっても自腹を切らなくていいという安心感があった」と振り返る。
長崎市のシステム開発受託会社社長だった小久保徳子さん(47)は、高校の同窓会の手伝いを頼まれた96年にウェブ同窓会「この指とまれ!(愛称ゆびとま)」を思いついた。各学校の卒業年度別に実名で登録し、会社が管理する私書箱を通してメール交換できる。社名を00年「ゆびとま」に改称。全国6万1千校、79万同期会、324万7千人が登録し、1日千人の新規参加者があるという。
「ゆびとま」の登録は無料だが、サイト内の広告収入と企業や大学向けのシステム開発が収入源だ。今春から同窓会の幹事の代行も始めた。基本サービスは案内状発送数×480円。この冬からは旅行会社と手を組み、同窓会旅行の主催も始める。温泉地や観光地の旅館の関心が高く、誘致したいという要望が多いという。
横浜市で印刷会社「サン・プリンティング・システム」を経営する三谷研一さん(59)はやはり同窓会幹事の経験から「顔と名前が一致するものを残したい」と、今年8月、同窓会などイベント専用の写真制作を始めた。集合写真とスナップ写真だけでなく、出席者一人ひとりの写真にクラスと名前を入れたアルバムを作る。20部以上から引き受け、一冊A5判8ページ525円から。週10件以上の注文があり、同窓会欠席者からの追加申し込みもあるという。
旅行会社も続々参入
団体を組織したり、ホテルを手配したりするのは旅行会社の得意分野だ。
JTB佐賀支店に昨春支店長として赴任した宮津哲朗さん(48)は、佐賀県では各高校の同窓会組織がしっかりしていることに気づき、旅行需要の喚起になると考えた。そこで昨年6月、団塊世代に向け、同窓会の会場や旅行の手配をする「同窓会デスク」を新設した。会場手配や出欠管理、旅行手配などを請け負う。「従来と同じような業務内容なので、新たなシステムを作る必要は無かった。他の支店でも実は同窓会の手配をしていると思うが、デスクがあれば営業しやすい」と話す。月2〜3件の受注だが、同窓会で知り合った同士が別に旅行する副産物も生まれているという。
福岡市の西鉄旅行も今年9月、同じ市内にある人材派遣とイベント企画の会社エントリーサービスプロモーションと提携し、幹事代行の「同窓会PLAZA」を始めた。客の中心を団塊の世代と想定し、学校単位だけでなく、企業OB会、還暦の集まりなども手がけたいという。来年3月末までに100件5千人の受注、4千万円の売り上げを目指している。
大学も同窓会を支援する事で、寄付金集めや卒業生の採用など支援してもらい、経営の安定と入学者の確保につなげたいと期待している。早稲田代の校友会は、在命中の卒業生約50万人以上のうち39万人の所在をつかんでいる。48ある都道府県単位の同窓会支部総会には総長が直接、出向く。総長の出席で07年の創立125周年にむけた募金に賛同してもらえる事も多いという。
同窓会幹事の選び方、当日の服装やふるまいなどのハウツーを図解で紹介した本「同窓会へ行こう!」(第三文明社)は5月に発売し、3万部が売れた。
著者の岡崎いずみさん(43)は、読者を30〜40代の女性と想定していたが、団塊の世代の男性も多いと聞いて驚いた。「大規模できちんとした形のパーティーをするなら代行会社を使うのも手ですが、人集めから自分たちでやったほうが楽しいと思う」
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